あらすじ
十六歳の高校生、神谷悠斗は死んだ。
両親と喧嘩したまま家を飛び出し、謝ることも、帰ることもできないまま――交通事故によって、あまりにも突然に。
目を覚ました悠斗を待っていたのは、何もない真っ白な世界と、一人の謎めいた女性だった。
「もう一度――人生を、生きてみませんか?」
元の世界には戻れない。
それでも、魔法や魔物が存在する別の世界でなら、新たな人生を始めることができるという。
前の人生では、将来やりたいことも、なりたいものも分からなかった。
だから悠斗は決める。
今度こそ、自分が何をしたいのかを見つけるために。
今度こそ――ちゃんと生きるために。
そして新たな世界へ旅立つ悠斗に、一つの力が与えられる。
その名は――《原初の魔眼》。
使い方は分からない。
何ができるのかも分からない。
なぜ自分に与えられたのかさえ、教えてもらえない。
ただ一つ確かなのは、その眼が普通の魔眼とは違うということ。
神谷悠斗から、「ユート」へ。
これは、人生を一度失った少年が、謎に包まれた《原初の魔眼》とともに異世界を生き、やがて自分自身と世界の真実を知っていく物語。