あらすじ
【生きたい】
死の間際、俺が願ったのはそれだけだった。
そして目を覚ますと――俺は異世界の植物になっていた。
歩けない。
喋れない。
自分で食べることもできない。
しかも、ちょっとしたことで簡単に死ぬ。
……いや、こんなの聞いてないんだけど!?
けれど俺には、たった一つだけ特別な力があった。
『継承』
死んでも、条件を満たせば、次の自分へ力と記憶を引き継げる。
さらに――
踏み潰されれば、踏み潰されないように硬くなる。
火に焼かれて死ねば、火に強くなる。
死ぬたびに、俺は強くなる。
最初は、ただ生きたかった。
けれど何度も死ぬうちに、死への恐怖は少しずつ薄れていく。
「……次は、どんな進化をするんだ?」
そして、やがて。
俺は一つの決断をする。
――何があっても、生き残れる植物になる。
これは、最弱の植物として生まれた男が、
何度も死に、何度も進化し、
やがて世界そのものを揺るがす存在へと至る物語。