あらすじ
「死者だけが、戦争の終わりを見た。」
かつて、ある思想家はそう記した。
150年前、魔法と科学を掲げた二つの国は、長い戦争の果てに争いを休止した。
戦いの記憶が薄れ、平和を望む人々によって築かれた共同平和都市。そこでは、かつて敵だった二つの文明が交わり、異なる理を持つ者たちが入り交じっている。
しかし、それは表面上の友好に過ぎなかった。水と油のように、様々な思惑と正義が犇めくその様は、戦前という名の戦場であった。
そんな都市にある唯一の学園、ロサ学園に転入してきた一人の学生、ユーリ。
彼自身もまた、この学園へ来た本当の理由を隠していた。
魔法か、科学か。血統か、才能か。国か、自分か。
誰かにとっての正解が、別の誰かにとっても正しいとは限らない。
150年の平穏と、いくつもの正義が交差する世界で、ユーリはやがて、自分自身の答えを選ぶことになる。