あらすじ
平安京――。
公卿の八男に転生したことに気付いた六歳の俺。
ひび割れた水晶玉から転がり出た一つの黒い石。
石には、見たことのない赤い文字が刻まれていた。
十五歳で陰陽師を目指して陰陽寮へ入った。
ところが、入寮早々に受けた呪力測定で、測定器を壊してしまう。
「……俺、何かやった?」
だが、陰陽師の修行を終え、再びその石を見た瞬間――俺の中で、何かが目を覚ます。
それは、かつて誰かが命を懸けて封じた、ある存在の一部だった。
そして。
その封印が解け始めたとき、平安京で起こる怪異は、ただの妖怪騒ぎではなかった。
誰もまだ知らない。
陰陽寮の一学生が、やがて平安京そのものを揺るがす存在になることを――。