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あらすじ
百五十六回の日曜日、わたしは時計台の下で婚約者を待った。 理由はいつも、療養所にいる幼なじみのお見舞い。 百五十七回目。本当の正午から一分だけ待って、わたしは初めて、自分から帰った。 その日、二十年一度も遅れなかった大公都の正午の鐘が、三分遅れた。 「鐘が鳴ったとき、君はいなかった」 婚約者は、わたしの違約を訴えた。 背中で聞いた鐘と、塔の石段を駆け下りてくる足音。わたしは、振り向かなかった。
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