あらすじ

ダンジョン配信が花形の時代に、俺は画面の端で荷物を背負っている。 三十八歳、荷物持ち。 今日はこの配信者、明日はあの配信者。日替わりで雇われて、黙って後ろを歩く。 映るのはいつも画面の端で、名前を呼ばれることもない。 荷物は重く、日当は安い。 それでいい。 この十五年、俺を雇った配信者は、なぜか誰も欠けずに帰ってきた。俺は、荷物を持っていただけだ。 ある日、ひとりの視聴者が気づいた。 【この荷物持ち、今日のA級パーティの配信にもいなかったか?】 【深層でも浅層でも同じ袋。おい、誰か「端の人」のまとめ作れ】 切り抜きが集められ、掲示板に目撃情報が並び始める。 本人は今日も、同接ゼロの新人配信者の後ろで荷物を背負っている。 彼女は知らない。自分の配信が、掲示板でいちばん見られている理由を。 ひと月後。俺を「ただの荷物持ち」と嗤って切った大手の配信チームは、初めての事故配信で炎上を始めていた。 そして彼らは、俺の雇い主の階層に割り込んでくる。魔物を引き連れて。

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カクヨム
カクヨム2026/09/30
  • 現在の作品どの配信にも同じ荷物持ちのおっさんが映っている ~日替わりで雇われていたら、俺を雇った配信者だけが毎回なぜか無事に帰ってくる~