あらすじ
恋人との甘い時間のあと。
宇佐美俊介が疲れ果てて眠ろうとしていると、九我正語が突然言い出した。
「馴染みの蕎麦屋があったんだが」
——なぜ今、蕎麦屋の話なんですか。
先代が亡くなり、息子が継いでから不味くなった蕎麦屋。
客足も遠のいたはずなのに、一年以上経ってもなぜかつぶれない。
正語に連れられて店を訪れた宇佐美は、店主を熱心に励ます一人の女性の存在を知る。
「この店はなくしてはいけない」
「お父様の味を守って」
店主は彼女に惹かれていた。
けれど宇佐美は、彼女の言葉に小さな違和感を覚える。
彼女が守りたいものは、本当にこの蕎麦屋なのか?
不味い蕎麦屋をめぐる小さな謎と、誰かに惚れ込んでしまう人間たち。
九我×宇佐美の日常の謎系BLライトミステリー。