あらすじ
ある日突然、クラスごと異世界へ転移させられた藤田馨。詫びとして与えられた力の一覧に、突出したレベルながらも、禁忌の職業「ダークプリースト」を見つけた馨は、幼馴染・松本陽菜を守るためだけに、迫害される力を選んだ。
だが、転移先の冒険者ギルドで再会した陽菜の隣にいたのは、スクールカーストの頂点・佐藤大翔。「俺と陽菜、転移する前からずっと付き合ってたんだよ」――その一言で、馨の覚悟は行き場を失う。
守ると決めた矢先に、もう手遅れだった。
そんな馨に手を差し伸べたのは、クラスで浮いた存在だった木村優花。彼女もまた、馨を守るために「ラミア」という迫害される種族を選んでいた。秘密を共有した二人は、互いに正体を隠し合いながら、少しずつ距離を縮めていく。
だが、正体を隠すべき街に留まる理由はない。「――俺たちに明日はない」。そう言って、二人はこの街を離れる決意を固める。
一方その頃、大翔たちが挑んだ「スライム討伐」の依頼は、地獄のような光景と化していた――。