あらすじ
褒められて調子に乗った日の帰り道、歩きスマホで死んだ。
総務課勤めの三十六歳。プログラミングの経験はゼロ。AIに聞きながら勤怠集計の仕組みを作っただけで、社内報に載って浮かれていた。
次に目を覚ましたのは異世界だった。転生特典は頭の中のAI。俺はこいつを「サポートさん」と呼んでいる。
計算も文書も一瞬で片づく。ただし一日三十問まで。この世界のことは何ひとつ知らない。おまけに、もっともらしく嘘をつく。
二度目の方針は決めてある。調子に乗らない。目立たない。楽をする。
役場の臨時書記テオ、二十四歳。仕事は昼までに終わるが、それは誰にも言わない。