あらすじ
会社員だった朝倉透は、ある日突然、魔法の存在する異世界へ転生してしまう。
しかし、勇者の力も特別な魔法もない。
そんな透が異世界で最初に巻き込まれたのは、魔法士長の指輪が消えたという小さな事件だった。
密室。
魔法による探知でも侵入の痕跡はない。
「どうやって盗んだの?」
見習い魔法士のリナとともに部屋を調べた透は、事件そのものに違和感を覚える。
そして辿り着いた真相は、意外にも単純なものだった。
――これは、盗難事件ではない。
しかし事件が解決した直後、透の頭に存在しないはずの記憶が蘇る。
さらに彼の部屋には、この世界では使われていないはずの「日本語」で書かれた謎の紙が残されていた。
『一つ目の謎は解けた』
『次は、自分が誰なのかを解け』
異世界に転生したはずの青年。
だが、もしかすると彼は――この世界を初めて訪れたわけではないのかもしれない。