あらすじ

「ノイズは消えました」 理屈で説明できない現象や、悲しい感情から逃げるため、科学部二年の早瀬理子はいつも呪文のようにそう唱えていた。 一年前、密かに想いを寄せていた軽音部のハル先輩が事故で亡くなってからも、ずっと。 一年後の秋。 理子は旧機材倉庫で、かつて自分がハル先輩にプレゼントした「緑の波形」が描かれた手作りピックを見つける。 父の古いオシロスコープに繋ぐと、そのピックからは亡くなったはずのハル先輩の声と、未完成の優しいギターのメロディが聞こえてきた。 しかし、残酷な事実が告げられる。彼がこの世界に留まれるのは、あとわずか五日。 さらに、不注意からピックの表面の波形が削れ、先輩の音は今にも途切れそうになってしまう。 理子はついに、耳を塞ぐのをやめた。 かつて恋のライバルだった軽音部のメインボーカル・つむぎんや、科学部の仲間たちと手を組み、理子は消えゆく先輩の「最後の曲」を文化祭のステージで完成させようと奔走する。 途切れた波形を繋ぐのは、一年間ずっと心に刻み込んでいた理子の「声」。 科学と音楽、そして一年越しの初恋が重なる時、涙が止まらない最高の奇跡が鳴り響く――。 不器用な少女が一歩を踏み出す、切なくも温かい青春ラブストーリー。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/30
  • 現在の作品もう、ノイズは消えました。