あらすじ
五百年、森で弓ばかり引いてきたエルフのユノが、人間の町で冒険者になった。
見た目は子どもなので、誰も五百歳だとは思わない。
入ったのは、十六歳の少年がリーダーの若いパーティだ。
「新人は後ろにいろ。危なくなったら、俺たちが守るから」
年下の先輩たちは、本気でユノを守ろうとする。
それがかわいくて、ユノは言われたとおり後ろでにこにこ見ているだけ。
なのに、先輩たちが剣を振るたびに、魔物がばたばた倒れていく。
後ろからユノが、こっそり矢を当てているからだ。
薬草採りの帰りに出た竜も、ユノが矢一本で落とした。
先輩たちは自分が強くなったと思いこみ、どんどんランクを上げていく。
新人いびりのブルーノは、からんできたその場で帽子を矢で飛ばされ、腰を抜かした。
竜を倒したことになった先輩たちは表彰され、今ではギルドと貴族の取り合いになっている。
とうとうお城から、次の竜退治の頼みが届いた。
「竜なんて楽勝だって。ユノは後ろで見てろよ」