あらすじ

連載中のWeb小説を読み終えたとき、「次へ」の一話はまだこの世界に存在していないかもしれない。それでも読者は待ち、作者はそのあいだに続きを書く。新聞・雑誌連載にもなかったわけではないこの関係を、Webは高速化し、可視化し、日常のものにした。  本作は、PV、星、コメント、ランキング、プラットフォーム、そして生成AIまでを手がかりに、「読むことが書くことの途中に入る」というWeb小説独特の時間構造を考察する評論である。  読者は作者ではない。だが、まだ書かれていない次の一話が生まれる時間には、すでに存在している。ならばWeb小説が生み出した新しい価値とは、作品そのものだけではなく、作者と読者が共有する「未完の時間」にあるのではないか。  私たちは完成した物語だけを読んでいるのではない。ときに、物語が物語になっていく時間まで読んでいる。

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ウェブ小説

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カクヨム
カクヨム2026/09/30
  • 現在の作品『まだ書かれていない小説を、読者は読めるか――Web小説が生んだ「未完の時間」』