あらすじ
「ねえアド。僕ね、旅がしたいんだ」
〈祈りの塔〉で育った神子――ミコ。
生まれてからずっと塔の中にいた彼は、まだ見ぬ母に会うため、そして外の世界を知るために塔を飛び出した。
砂漠の村、森の村、湖の村――。
行く先々で出会う少女たちと絆を深め、出会いと別れの旅を続けていくミコ。
だが、彼はまだ知らなかった。
この世界に仕掛けられた『違和感』と、神子である自分に課せられた『本当の宿命』を。
旅の送迎を担当する神官、アド。
旅先で出会う、異形の存在。
そして、美しい世界の裏側に潜む、あまりにも残酷な真実。
これは、旅の中で世界の真実へと至りながらも、絶望に抗う少年の物語。