あらすじ
愛野唯人、二十五歳。母と妹を守りながら生きてきた彼は、ある雪の日、車の事故から妹を庇って命を落とした。
最期に願ったのは、残していく家族の幸せ。
そして、誰かを心から愛し、愛される人生を送ってみたかったという未練だった。
目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する異世界。
エルフの母とドワーフの父のもとに生まれた彼は、ベルディア――愛称ベティーとして、二度目の人生を歩み始める。
温かな家族に愛されて育ったベティーは、やがて一人の少女と二人の魔族と出会い、冒険者として世界を旅することに。
未知の土地、胸躍る冒険、かけがえのない出会い。
そして旅の中で知っていく、愛することの喜びと、愛されることの幸せ。
これは、前世で叶わなかった願いを胸に、異世界で新たな人生を歩む青年のささやかな英雄譚。