あらすじ
開国し、異国の技術と文化が押し寄せ、時代の転換点となった「異界の幕末」。 時代の波に取り残され、不要となった侍たちは、執着や悲哀、失意から禁断の「妖刀」へと手を伸ばす。
一見すれば小さな守り刀。 しかし一度鞘を抜けば、禍々しい長刀へと姿を変え、主の身体能力を人知を超えた領域へと引き上げる妖刀。妖刀に身を狂わせた者は「堕侍(だち)」と呼ばれていた。
かつて侍に憧れ、共に木刀を握りしめていた三姉妹(由紀、杏花、小春)。 変わりゆく世の中で、彼女たちの道も大きく分かたれていく。
新政府の冷徹な参謀となった長女・由紀。 機巧銃刀を抱え、新政府の兵隊として妖刀回収に走る次女・杏花。 そして政府に追われながらも、世にあぶれた人々を相手に裏稼業「駆け込み屋」を営む三女・小春。
ある日、小春のもとへ訪れた謎めいた異国の少女・鳥居ジィナが依頼者として姿を表す。
「私の母親を探して」
新政府や堕侍、異人との争いに巻き込まれていく小春とジィナ。
過酷な過渡期の果てに、二人はジィナの母親に隠された「この世界の秘密」に触れる。
世界の真実を知った時、小春たちが異国に対して取る行動とは――。