あらすじ
歴史オタクの大学生が転生したのは、桶狭間で信長が敗死した戦国IF世界。
しかも自分は、歴史にもほとんど名前が残らない信長の異母弟・織田信照だった。
織田家は壊滅。
尾張は今川義元の占領下。
生き残るには逃げるしかない――。
……そのはずだった。
「逃げます」
↓
「敵を欺く神策!」
「好きにせよ」
↓
「全軍への絶対命令!」
「余は寝る」
↓
「魔王の沈黙……次なる一手を練っておられる!」
本人は安全第一で平和に暮らしたいだけなのに、前田利家・木下藤吉郎・滝川一益・蜂須賀小六といった優秀すぎる家臣たちがことごとく勘違い。
勝手に敵を倒し、勝手に街を守り、勝手に人望を集めていく。
助けられた豪族や商人は「魔王の保護を受けたい」と自ら従い、寄進や援軍まで続々と集結。
主人公は領地を奪っていない。
なのに勢力だけがどんどん広がっていく。
一方、敵は毎回兵数が変わる援軍を「幻影の織田軍」と恐れ、昼寝を「魔王の沈黙」、適当な一言を「百策伝説」として神格化。
やがて世は語る。
「織田信照は天下を望まぬ。だが、天下が信照を望んでいる」と。