あらすじ
圏外のはずのスマホが、異世界の商品価格を表示した。
金貨320枚で仕入れた一本の剣。
提示された買取価格は――金貨300万枚。
どう考えてもおかしい。
しかも、売った覚えのないその剣には、すでに「取引履歴」が存在していた。
購入者不明。
販売者不明。
取引日時不明。
そして画面に現れた、謎のカウントダウン。
なぜこの世界の商品が「市場」に接続されたのか。
スマホの中にいる相棒は、いったい何者なのか。
そして、値段のつかないガラクタに、とんでもない価値が眠っているとしたら――。
剣、魔道具、壊れた武器、誰も見向きもしないジャンク品。
「価値がない」と捨てられた物を拾い、
値段をつけ、売り、時には値切る。
これは、世界を救う勇者の物語――ではない。
たぶん。
異世界を舞台に始まった、
少しおかしな“せどり”の話。