あらすじ

王都直行の飛竜便で、運航主任を務めるマノン。 彼女の仕事は単純だ。 預かった荷物を、決められた重量と配置で、安全に、時間どおり飛ばすこと。 ある日、大手宝飾商会の跡取りガスパールから、王都の博覧会へ送る十二箱の宝飾品を預かる。 積荷のすり替えを嫌う彼自身の希望により、条件は厳格だった。 一度封印した荷物は、依頼人であっても追加・交換・抜き取りは禁止。 封印を破れば、すべて未計量扱いとなる。 ガスパールも、それを十分に理解していた。 ところが出発直前。 彼は巨大な星晶石の孔雀像を持ち込み、こう命じる。 「これも載せろ」 追加料金。 年間契約。 他の客の荷物を降ろせという要求。 すべて断られると、ガスパールは最後に、自分の十二箱の封印を切らせる。 条件を知らなかったわけではない。 ただ、自分ほどの大口顧客なら――最後には現場が折れると思っていた。 だが。 金貨を何枚積んでも、荷物は軽くならない。 そして夜明けの風は、誰の都合も待ってはくれない。

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小説を読もう2026/09/30
  • 現在の作品夜明けの飛竜便は、あなたを待たない