あらすじ
前世、病弱だった私は、幼馴染のアルベールに「私にずっと縛り付けてしまって、ごめんね」と言い残して死んだ。
――でも、それは誤解だった。
二度目の人生。前世の記憶を持つアルベールは、私の病を治すために医師になっていた。魔力枯渇症に紛れていた未知の病「魔力循環不全症」を発見し、今度こそ、間に合わせるために。
治療は成功し、私は健康になった。もう、彼にとっての「負担」ではないはずなのに――アルベールは、変わらず私のそばにいる。
社交界では「氷のような男」と噂される彼が、なぜか私にだけ違う顔を見せる。
婚約もしていないのに、私のダンスの相手を、当然のように断る。
「今は、まだ、言えない」
ねえ、アルベール。あなたが言えないその言葉を、今度は私が、自分の意思で選んでもいい?
病だから、そばにいたんじゃない。
救われたから、好きになったんじゃない。
――今度は、私が、あなたを選ぶ番だから。
「悪役令嬢は、今世でも悪役令嬢として生きたい」シリーズ第4弾。合理的(という名の重すぎる愛情)を隠しきれないクーデレ医師×病から解放され、初めて自分の人生を選ぶ令嬢の、静かで熱い溺愛物語。