あらすじ
婚約者バーナードとの結婚を夢見て、彼のためにお菓子を作り続けてきた令嬢リゼル。
けれど彼は約束を破り、大切なお菓子まで「また作ればいい」と捨ててしまう。
我慢の限界を迎えたリゼルは婚約を解消し、たった六席の小さな菓子店を始めることに。
一人で来店する客との出会いや、コーヒーとお茶の職人ヒスイとの交流を通して、リゼルは少しずつ自分の好きなものと、自分自身の人生を取り戻していく。
一方、バーナードは、リゼルが本当に戻ってこないと知って初めて、彼女をどれほど愛していたのかに気づく。
けれど、もう遅かった。
「もう、あなたの席はありません」
これは、待ち続ける恋を終えた令嬢が、自分のための一皿と、新しい時間を選び直す物語。