あらすじ
森の奥でのんびり暮らしていた、グラトニースライムのルミル。
彼女には、捕食した生物の能力だけでなく、記憶や技能まで取り込む力があった。
人間の少女を参考にした姿へ擬態し、言葉を話し、それなりの知識も持っている。 けれど、人間のことも、世界のことも、善悪のことも、まだよくわからない。
そんなルミルが森で出会ったのは、契約する魔物を探していた召喚士ブライ・レット。
ブライは簡易鑑定で彼女の正体を知ってしまう。
――グラトニースライム。
本来なら、関わらない方がいい。 なのに何故か、ルミルはブライについてきた。
人間、魔物、亜人、精霊。 いろんなものを見て、ときどき食べて、記憶を知って。
けれど、どれだけ記憶を取り込んでも、「正しい生き方」なんてどこにも入っていなかった。
なら、自分で決めればいい。
これは、まだ成長途中の小さなグラトニースライムが、ちょっと変わった召喚士とその仲間たちと旅をしながら、世界と――自分自身を知っていく物語。