あらすじ
古びた街の路地裏に佇む薄暗い本屋
そこには『書庫の亡霊』と呼ばれる
どこかこの世の者ではない
不気味な雰囲気店員がいた
店員が静かに差し出すのは世界の裏側に実在する
怪異たちの生態を記した一冊の書物
その名も――『不可思議生物図鑑』
SNSの嘘を肥やしに宿主をネットの女神へと
祭り上げ最後には莫大な悪意で脳を焼き尽くす
「サクラホタル」
雨の夜に迷子を装って人間の良心に寄生し
動けなくなった宿主を生きたまま貪り食う
「ハグレチドリ」
図鑑に記された客観的で冷徹な解説文
しかしその後に続く「事例報告」には
生き物たちの容赦ない捕食生態とそれ以上に醜く
哀れな人間のドロドロとした欲望と破滅の物語が
克明に記録されていた
「今日の生物は、何でございましょう
さあ、驚きと絶望の頁をお開きください……」
書庫の亡霊が贈る、奇妙で、美しく、
そして強烈に胸糞悪い
新感覚のダークファンタジー図鑑小説