あらすじ
「大公閣下、そのワインを飲むのはおやめください。
自ら胃袋に悪魔の呪いを注ぎ込んでいるようなものです」
「……何だと?」
「悪魔の呪詛など存在しません。貴家の短命は、単なる『重金属中毒』です」
* * *
「病は神の罰」「体調不良は悪魔の呪い」と信じられ、祈祷師と怪しい聖水が支配する架空の帝国。
下級貴族の娘エルザは、仕えていたアルトハイム伯爵家の「謎の怪死事件」の罪を着せられ、19歳で断頭台の露と消えた。
だが、ギロチンの刃が落ちた直後――目覚めるとそこは7年前。
理不尽にこき使われる12歳の見習い侍女時代に死に戻っていた!
死の直前、牢番だった異端の解剖学者から託された近代医学の知識。
そして、前世の事件タイムライン。
「二度と、無知ゆえに首を差し出しはしない」
自らの命を守る不可侵の権力を手に入れるため、エルザはメスを握る。
まずは余命わずかと囁かれていた帝国最強の「冷酷大公」ギルバートを、食器と食事の改善(デトックス)で劇的に治療。
「お前を誰にも渡したくない。俺のすべてを使って帝国を切り裂け」
冷酷だったはずの大公は、エルザの冷徹な知性と指先に狂信的な執着と愛を注ぐようになり……!?
「呪詛で喀血した」皇太子を緊急開腹手術で救い出し、
「悪魔憑き」と焼き討ち寸前の村を麦角中毒と見抜いて救済。
毒殺を仕掛けられても「トリカブトの抽出が甘いわね」と冷ややかに品定め。
触れることすら禁忌とされた解剖と病理学を武器に、
下働き侍女から帝国の頂点(公爵格)へ成り上がる医療下剋上ファンタジー!
◆本作の魅力
・迷信と嘘で塗り固められた宮廷を、近代科学と医学でバッサリ論破!
・元主家の悪女&私腹を肥やす神殿への徹底的なざまぁ(因果応報)
・感情希薄な職人ヒロイン×重すぎる愛を注ぐ冷酷軍人スパダリの溺愛