あらすじ
『VALGRAVE - END OF GENESIS - 外伝』
第1話「未知なる機体」
世界は、神によって創られた。
それが、この世界に生きる人々にとっての始まりだった。
大地が生まれ、海が生まれ、空が生まれ、生命が生まれた。
人類は長い時間をかけて文明を築き、やがて空を飛び、宇宙へ進出し、自らの手で世界を変えていった。
誰もが思っていた。
この世界は完成している。
少なくとも、人間の目にはそう見えていた。
だが――世界が創られた、その瞬間。
神の手からこぼれ落ちた、ほんの僅かな歪みが存在していた。
あまりにも微細で、あまりにも小さなものだった。
それは誰にも認識されることなく世界の片隅に残り続け、長い年月の中で蓄積していった。
やがて、その歪みは形を持った。
異変。
それは世界そのものに生じた、小さなほころびだった。
空間が歪む。
物質の構造が崩れる。
本来なら存在するはずのないものが、この世界に姿を現す。
そして、それらは一つの目的を持っていた。
世界を壊す。
人類がそれを理解したときには、すでに遅かった。
世界各地で異変が発生し、そこから現れた存在たちが文明を襲い始めた。
空を覆い尽くす異形の艦艇。
巨大な怪物。
人型にも見える異形兵器。
そのすべてが、まるで一つの意思によって動いていた。
人類は、彼らをこう呼んだ。
亡霊艦隊。