あらすじ
1995年。
この世界には、ヒーローとヴィランが実在する。
陽の力を宿すヒーロー。
陰の力を宿すヴィラン。
そして、その狭間で暮らす人々。
三者の均衡によって、世界は成り立っていた。
高校一年生、蛇ノ目八郎。
幼い頃、彼が夢見ていたのは――正義のヒーローになることだった。
しかし現在の彼は、悪役十二支〝巳〟を率いるプロのヴィラン。
その名は――バジリスク。
街では極悪ヴィランを演じ、ヒーローに吹き飛ばされ、学校ではごく普通の高校生として暮らす日々。
そんな八郎のもとへ、やがて様々な事情を抱えた者たちが集まり始める。
病気の妹を救いたい不良少年。
過去に囚われた元自衛官。
自分の居場所を探す少女。
正義を信じ続ける、弱きヒーロー。
彼らとの出会いは、八郎を少しずつ大きな運命へと導いていく。
四年前に姿を消した父。
悪役十二支に受け継がれる因縁。
四年に一度行われる謎の儀式。
そして――
世界の境界に存在する、〝悪の門〟。
正義とは何か。
悪とは何か。
誰かに決められた役割は、本当にその人の生き方なのか。
これは、一人のヴィランと、その仲間たちが――
自分たちの運命を、自分たちの手で作り変えていく物語。