あらすじ

政略で嫁いだ公爵家で、旦那様は三年間、わたしにほとんど話しかけてくださいませんでした。  その代わり、毎朝、朝食の皿の横に花が一輪だけ置かれていました。  名前も知らない花が、一日も欠けずに。  愛されていないのだと思っておりました。  お義母様が「三年で子がないのなら」と切り出したとき、わたしは離縁状を書きました。 「この花は、今日しか咲かないのですね」  それは三年前、婚礼の日に、わたしが言ったたった一言でした。  ──夜明け前、わたしは初めて、旦那様の温室の扉を開けます。  口下手な公爵と、数え間違えた妻の、三年と一日の話。

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カクヨム
カクヨム2026/09/30
  • 現在の作品夫が三年間くれた花は、すべて同じ日に咲く花でした ~愛されていないと思っておりましたが、数え間違えていたのはわたしでした~