あらすじ
王立魔物研究院に勤める二十歳の研究者ルークは、魔物の食性や行動、生態ばかりを研究していた。
しかし、魔王軍との戦争が続く王国で求められていたのは、魔物をどう倒すか、どう軍事利用するかという研究ばかり。
「そんな研究は役に立たない」
そう言われたルークは、研究院を追放されてしまう。
行く当てもなく王都を離れた彼が出会ったのは、謎の魔族の少女リゼット。
ルークが何気なく見抜いた魔物の異変を目にした彼女は、その知識を高く評価し、彼を魔族領へ連れていく。
飛竜が飛びたがらない理由。
群れから離された魔狼が荒れる理由。
繁殖しなくなった魔物の原因。
人間側では役立たずとされたルークの研究は、魔王軍では次々と問題を解決していく。
剣も魔法も人並み。
戦闘では目立った才能もない。
それでもルークには、誰よりも魔物を観察し、理解する力があった。
これは、役立たずと追放された魔物研究者が、魔王軍でその知識を認められ、自分の研究の価値を証明していく物語。