あらすじ
気がつけば、見知らぬ森の中だった。
三鷹と一緒に異世界へ来たのは、飼っていたレオパのディー。
ただし、魔獣になったわけでも、特殊な力を得たわけでもない。
本当に、ただのレオパだった。
餌がいる。水がいる。カルシウムもいる。
暑すぎても寒すぎても駄目。もちろん戦ってもくれない。
三鷹自身にも、チートらしい能力はない。
文字も読めず、金もなく、身分証すらない。
まず必要なのは魔王を倒す剣ではなく、今日泊まる宿と明日を生きるための金だった。
日雇いで働き、文字を覚え、ディーを安全に連れ歩く方法を考える。
やがて生きるための仕事は、町の外へと続いていく。
これは、異世界でも何ひとつ特別にならなかった1人と1匹が、どうにか生きていく話。