あらすじ

魔法使いになることを、諦めた。 ロイには魔法の才能があった。 対象を見て「燃えろ」と言えば燃え、「砕け散れ」と言えば砕け散る。 ただ、それだけ。 だが彼の魔法は、既存の魔法使いたちには認められなかった。 何度試験を受けても不合格。 やがてロイは魔法使いになることを諦め、土木作業員として平凡に暮らしていた。 そんなある日、仕事現場で事故が起きる。 崩れた瓦礫の下に、人がいる。 周囲の力ではどうにもならない。 「魔法使いを呼べ!」 誰かが叫んだ。 人命に関わる魔法の使用を許されているのは、資格を持つ魔法使いだけ。 ロイに資格はない。 それでも、瓦礫の下にいる人間と目が合った。 「どけッ!」 ――そしてロイは、捕まった。 彼を捕らえたのは、年下の正規魔法使い・リタ。 本来なら罪人となるはずだったロイに、裁判所が言い渡した罰は―― 「魔法使いリタの補助魔法師として仕えよ」 こうして、とっくに魔法使いを諦めた男は、魔法を仕事にすることになった。 しかも自分を引き取った女は、会うたび平然とこう呼んでくる。 「行くわよ、無資格」 「……俺にはロイって名前があるんだけど」 誰にも魔法使いと認められなかった男と、 そんな男を勝手に認めた魔法使い。 これは、“魔法使い”と呼ばれない男の物語。 ※アルファポリスにも掲載しています。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/30
  • 現在の作品無資格の俺は、魔法使いと呼ばれない ~補助魔法師の俺が、歴史に名を残す~