あらすじ
鬱ゲーが大好きだった僕は、鬱ゲーをプレイしながら死んだ。
そして僕は異世界へ転生した。今度こそ幸せになろう。そう決めて16年間。友達ができた。仲間ができた。明日を楽しみにできる人生を送っていた。
僕は、ちゃんと幸せだった。
――あの戦いが起こるまでは。
目の前に現れた巨大な魔物を見て、僕は思い出す。ここは、前世で何度もプレイした鬱ゲー『Rotten Eden(腐った楽園)』の世界。
しかも僕は、序盤で敵の強さを見せるためだけに殺されるモブキャラクターだった。
名前はアルセリオ。愛称は、アール。
僕は知っている。このままなら、仲間たちは全員死ぬ。だから僕は、ゲームにはなかった選択をする。仲間を逃がす。全員を生かす。その代わり、僕が死ねばいい。
そうして死んだはずの僕を拾ったのは、1人の魔物の少女だった。
彼女を見て、僕は別のゲームを思い出す。
『共依存関係』
奴隷の魔物を拾い、育て、その果てに魔王へと至る育成シミュレーションゲーム。そして、そのゲームで奴隷を拾う人物の名前もアルセリオだった。