あらすじ
東大陸、ハリス帝国。
そこには、三百年以上の歴史を持つ由緒正しき貴族、エルンハイム家があった。
その家に生まれた一人娘は、家族や使用人たちから「姫」と呼ばれ、誰からも大切にされている。
……ただし、本人は「姫」と呼ばれるような大人しい性格ではなかった。
気になるものがあれば自分の目で確かめに行き、面白そうなことがあればすぐに首を突っ込む。
屋敷を抜け出すことなど日常茶飯事。
周囲からは呆れられながらも、いつしか親しみを込めてこう呼ばれるようになっていた。
――おてんば姫、と。
これは、そんな一人の少女が、好奇心の赴くままに動き回ることで始まる物語。
エルンハイム家の「姫」が巻き起こす騒動の先に待っているものとは――?