あらすじ

前世の記憶を持つ少年、アルベルト・フォン・アストリア。 転生した彼が生まれたのは、アストリア王国の王家だった。 しかも第三王子。 優秀な兄が二人いるため、王になる可能性は低い――そう思っていた。 しかし、王族である以上、王位継承争いから完全に逃れることはできない。 第一王子エドワードは、剣に秀でた自信家。 第二王子ルシアンは、頭脳に優れた野心家。 二人はそれぞれ王位を意識し、少しずつ対立を深めていく。 そんな兄たちを見ながら、アルベルトは思った。 「王様なんて、絶対になりたくない」 王になれば自由を失う。 国の責任を背負い、多くの人間の人生を背負うことになる。 そんな重荷を背負って生きるなんて、まっぴらだった。 そこでアルベルトは決意する。 自分の才能を隠し、無能な第三王子を演じよう。 勉強ではわざと間違え。 剣術ではわざと負け。 魔法ではわざと失敗する。 兄たちより遥かに優れた才能を持ちながら、それを決して表には出さない。 やがて王宮では、 「第三王子は兄君たちとは違って、王位への野心がない」 という評判が定着していく。 アルベルトにとって、それは望んでいた結果だった。 そして十六歳。 アルベルトは兄二人とともに、王国最高峰の貴族学園へ入学する。 そこには王族や公爵家、侯爵家など、数多くの貴族が集まっていた。 当然、アルベルトは学園でも無能を演じるつもりだった。 しかし――。 彼の不自然な言動に気づく者。 隠された才能を疑う者。 そして、王位継承を巡る兄たちの対立。 王宮で始まった問題は、ついに学園へ持ち込まれていく。 「僕は王になりたくないだけなのに……」 王位を望まない第三王子が、望まぬまま周囲から注目されていく。 これは、自由を求めて無能を演じる第三王子の、王宮生活と学園生活を描いた異世界王族ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/09/30
  • 現在の作品『王になりたくない第三王子は、今日も学園で無能を演じる』