あらすじ
魔術師を入れれば、部隊は強くなる。
攻撃、防護、探知、治療――科学によって体系化された「魔術」は、現代の戦場に欠かせない戦力となった。
だから軍も、警察も、魔術師を部隊に組み込む。
それが常識だ。
日本特殊警備株式会社――通称「日特」。
そこに所属する神田隆二たち6人の実働要員は、その常識から外れている。
6人全員、エーテル器官非保有者。
魔術師は、1人もいない。
防護魔術もなければ、治療魔術もない。
銃弾を魔術で防ぐことも、敵を魔術で探すこともできない。
彼らが使うのは、銃、暗視装置、ドローン、エーテル検知装置、そして徹底した情報分析と戦術。
魔術を無効化する特殊能力など、彼らにはない。
それでも彼らが、魔術師のいる戦場へ送り込まれる理由がある。
エーテル器官を持たない彼らには――器官反応がない。
魔術師を入れれば、部隊は強くなる。
だから、みんな入れる。
みんな入れるから――彼らは入れない。
これは、魔術が戦場の常識となった世界で、その常識の外側から戦う6人の物語。