あらすじ
男はびくりと体を震わせて目を覚ました。直後、手首と足首が硬い金属にぶつかり、鈍い音が響いた。
反射的に起き上がろうとしたが、まったく動けなかった。手足だけではない。特に額のあたりはしっかりと固定されており、首を振ることすらできなかった。
「ど、どうなってる……おい、おい!」
男は叫びながら必死に手足を動かそうとした。体をねじり、肩を浮かせようと何度も力を込めてもがいた。だが、どうやら完全に拘束されているようだ。ガチャガチャと金属のぶつかる音がするばかりで、外れる気配はまったくなかった。
男は荒い息を吐きながら目だけを動かし、周囲を確認しようとした。しかし視界に入るのは、やや青みがかった天井と鈍い光を落とす白い電灯だけ。体の下には硬いベッドのような感触があり、どうやら自分はその上に仰向けで固定されているらしい。男に分かったのはそれだけだった。
「説明しますので、お静かに」