あらすじ
ブラック企業に勤める星宮は、深夜残業の帰り、古びたエレベーターに閉じ込められてしまう。行き先表示は、存在するはずのない「13階」。
連日の激務で心身ともに限界だった彼女を、外界から遮断された鉄の箱が襲う。「どうして圏外なの…?誰か、誰か助けて!」非常ボタンを押しても、返ってくるのは不気味なノイズだけだった。
諦めかけたその時、扉の外から静かなノック音が響く。やがて扉はこじ開けられ、隙間から侵入してきたのは、関節がおかしく曲がったおぞましい「白い腕」だった。
絶望の淵で意識を失った彼女が次に見たのは、救助隊員の姿。すべては疲労と酸欠が見せた悪夢だったのだと安堵する星宮。しかし、彼女は気づいてしまう。自分を助けた隊員の腕が、あの白い腕に酷似していることに。
果たしてここは現実か、悪夢の続きか。救助は希望か、更なる絶望の始まりか。