あらすじ

勇者は死んでも生き返る。 けれど、戦場に残された死体は、誰かが片づけなければならない。 二十四歳のナギは、勇者の遺体を洗い、焼く「後始末屋」だ。家族同然の仲間と働き、いつか六人で暮らせる家を買う。それだけが望みだった。 ある日、処理場に運び込まれた村人たちの遺体から、英雄の犯罪が明らかになる。 口封じに焼かれる処理場。殺される仲間たち。 翌朝、事件はこう報じられた。 〈勇者イザク、作業員を救おうとして殉職〉 家族を殺した男は、復活し、勲章まで手に入れた。 生き延びたナギは、かつて洗った死体と夢の中で戦う力――〈死体稽古〉に目覚める。英雄たちが隠してきた敗北を学び、復讐のために剣を取る。 その師となったのは、まだ人を救おうとしていた、十八歳のイザクだった。 敵は、殺すほど称えられる。 ならば、二度と生き返れなくしてから殺す。 これは、死者を見送ってきた青年が、不死身の英雄に最後の死を与えるまでの物語。

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小説を読もう2026/09/30
  • 現在の作品勇者の死体を洗う仕事