あらすじ
この国の魔力は、恥ずかしさでできている。人前で顔を赤くすればするほど、強い魔導師になれるのだ。
旅芸人の一座で育ったロッテは、生まれてこのかた「恥ずかしい」と思ったことが一度もない。王都の魔力測定でも堂々と詩を朗読し、結果は前代未聞の魔力ゼロ。
ところが見学席では、「いつも怒っている」と恐れられる筆頭魔導師オスカーが、耳まで真っ赤にして震えていた。
彼の魔力の正体は、他人の恥ずかしい姿を見て悶絶する「共感性羞恥」。そして恥知らずのロッテは、その最高の燃料だった。
最強なのに照れ屋な魔導師様と、何をしても照れない少女の、騒がしくて少しくすぐったい毎日が始まる。