あらすじ
絵を描くことが好きな、中学二年生のナオ。
けれど、高校受験を前に「そろそろ将来のことを考えなさい」と言われるたび、自分の好きなことが、だんだん夢ではなく重荷になっていく。
「絵なんて描いても食べていけない」
そんな現実を前に、ナオは幼い頃から描きためてきたスケッチブックを捨ててしまう。
「さようなら。これまでの私……」
そんなナオが偶然たどり着いたのは、少し不思議な「木になる絵本屋さん」。
そこに並んでいるのは、誰かの人生から生まれた絵本だった。
店長のマーサと名乗る人物と、絵本のページをめくっていく。
夢を追った人。
自分の役目を見つけた人。
迷いながら、それでも自分の人生を歩いてきた人。
誰かの人生から生まれたという絵本に触れ、ナオは少しずつ、自分自身の「好き」と「未来」に向き合っていく。
夢は、叶うから描くものなのだろうか。
好きなことは、仕事にならなければ意味がないのだろうか。
これは、夢を一度捨てた14歳の少女が、もう一度、自分の未来を描きはじめる物語。