あらすじ

この国の魔法は、王都語で唱えるもの。 地方の訛りは「詠唱の乱れ」と呼ばれ、学院では矯正の対象になっている。 雪深い北の村で育った十六歳のサヨは、二年かけて覚えた王都語を頼りに、王立詠唱院の入学試験へ挑んだ。 けれど結果は、豆粒ほどの火がひとつだけ。 落ち込んで帰ろうとした彼女は、冷えた手をあたためようと、いつもの癖で村の言葉をつぶやいてしまう。 ――ばっちゃ、火ぃ貸してけれ。 その瞬間、消えたはずの蝋燭に灯ったのは、誰にも消せない二百年ものの火だった。 命令する王都語と、お願いする方言。 訛りを笑われた田舎娘の言葉が、王立詠唱院の「常識」をじわじわ溶かしていく、ぬくい学園ファンタジー。

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小説を読もう2026/09/30
  • 現在の作品「訛りは詠唱の乱れ」と言われましたが、ばっちゃの火は誰にも消せません ~田舎娘の方言魔法、王立詠唱院で規格外判定~