あらすじ
『他者を踏みにじればいずれ、自分が踏みにじられる番が来ます。それを、ゆめゆめお忘れなさらぬよう』
マルヴァジーア・アスマントス公爵はかつて、生まれながらに運命を定められた王女だった。
けれど彼女は本来逆らってはいけない相手に逆らって、自分の運命を捻じ曲げる。それがいずれ生まれる自身の子供を、代わりに犠牲にすることだと知りながら。
そんな彼女を皆が愚かな王女と思い、なにを言っても無駄と誰もが並行するなかで、唯一苦言を呈す者がいた。
しかし彼女はそんな諫言すら、なんにも理解しない顔で聞き流す。
『そうね。悪者は、いつか正義に滅ぼされるものよ』
いずれ国を滅ぼすかもしれない、愚かな王女の物語。