あらすじ

女装なんて、絶対に御免だ。 十九歳の青年ジェーニャは、幼い頃から「女の子みたい」「かわいい」と言われ続けてきた。 小柄で華奢な体格、白い肌、整いすぎた顔立ち――そのすべてが、本人にとっては大きなコンプレックスだった。 だからこそ、誰よりも男らしくあろうとしてきた。 そんな彼が知ってしまったのは、女帝エリザヴェータの宮廷で本当に行われているという奇妙な催し。 男性を本物の宮廷婦人と見分けがつかないほど美しく仕立て、ドレスを着せ、化粧を施し、女性の礼法や舞踏まで身につけさせる「メタモルフォーゼ舞踏会」だった。 絶対に自分だけは参加しない。 そう決意したジェーニャは、招待を避ける方法まで調べ始める。 ところが、やがて彼の家を揺るがす問題が起こる。 そして家を救うためには、ジェーニャ自身が最も嫌っていたものと向き合わなければならなくなる。 ドレスは嫌いだ。 女として扱われるのも嫌いだ。 それでも、逃げてはいられない。 これは、女装を好きになる物語ではない。 大嫌いなドレスを着たままでも、自分は自分でいられるのか。 女装嫌いの青年ジェーニャが、家と誇りを守るため、人生で最もやりたくなかった「宮廷婦人役」に挑む物語。

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小説を読もう2026/09/30
  • 現在の作品カーテシー・クラブ10 絶対に女装したくない俺が、家族を救うためドレスを着て晩餐会に挑みます