あらすじ
中学三年生の青羽清恋(あおばね せいこ)は、アフロヘアーの謎のマスコット「老(ろう)」によって強制的に変身ヒロイン「サファイア」に任命され、異世界の平和のために戦っていた。正体を隠して戦う清恋だったが、偶然助けた一般人が青年漫画家だったことから、自分たち四人のサファイア(ブルー、ピンク、グリーン、イエロー)の戦いが勝手に漫画化されて連載されてしまう。
清恋は変身後の設定や敵の情報を匿名メモで漫画家へ投函し現実との整合性を図るが、単行本の人気投票で自身(ブルー)が4位という結果にショックを受ける。さらに「単独変身の自分だけが浮いている」「彼氏がいるのに不遇なキャラ扱いされている」という現状に嫌気がさし、脱退を告げる置き手紙を残してヒーローを引退。クールで料理上手なハーフの彼氏・ルイトとの穏やかな日常を選んだ。
その後、18歳で結婚した清恋は三人の娘に恵まれ、やがて4人の孫娘を持つおばあちゃんとなる。
時が流れて現代。『戦うサファイア』は長期休載となり過去の遺物と化していた。
清恋の孫である小学六年生の少女・うらら(147.9cm)は、おてんばで負けず嫌いな性格。私立中学を目指す傍ら、生意気なガキ大将・尾野寺君に片思いをしていた。「女の子らしくなって恋を叶えたい」と悩むうららは、同じくピンクを愛する同世代の少女・みいなと出会い親しくなる。
みいなは、かつて隣町で起きた「サファイア」を名乗る不審な事件で親友を連れ去られた過去を持ち、当初はサファイアを憎んでいたが、作中の真実を知るうちに誤解を解いていた。うららが「自分はサファイアの孫だ」という言葉を信じたみいなは、恋に悩むうららに青系の洋服やアクセサリーを贈り、彼女の背中を優しく押す。
友達の応援を受けたうららは勇気を出して尾野寺君に告白し、見事成就させる。少女たちの恋と友情が結実する裏で、かつてのヒーローの血脈と「サファイア」の名を巡る新たな戦いの予感が静かに近づいていた——。