あらすじ
残業続きの疲れ果てる毎日の中。
目覚めると、見知らぬ牢の中。
俺は幼い奴隷の少女になっていた。
なぜ、奴隷であるはずの自分に<奴隷紋>がないのか。
この世界で、俺は何者になろうとしているのか。
奴隷商人として生きる選択肢しかなかった俺は、屋敷の経営を立て直していく。
だが、豊かになっていく暮らしの裏で、俺は少しずつ知ってしまう。
この世界における<奴隷>という存在の、あまりに重い現実。
そして、俺自身の手で下した処刑という決断。
『お前みたいな奴隷商人のほうが、俺たちよりもよっぽど重罪だ』
その言葉は、俺の中に深く突き刺さる。
それでも彼らは、俺についてきてくれる。
侍女の、トパーズとルビー。
奴隷紋から解き放たれてなお忠誠を尽くすバナン。護衛として仕える獣人族のクロ。
同族から忌み嫌われる、ハーフエルフのルキア。
俺の何を見て「救われた」と言うのか分からないほど、多くの奴隷たち。
五年が経ち、屋敷は誰も想像しなかった規模にまで育った。
そして今、積み上げてきたすべてを背負い、新たな地……王都にある学園へと旅立つ。
幼い少女である私は、その信頼に応えられる人間になれるのだろうか。
学園で、初めてできた"友達"の公爵令嬢クレアローズ。
彼女には、誰にも言えない秘密があった――。
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