あらすじ
大人になった悠斗と紗良が、一冊の本を開く。
そこに残されていたのは、母親が自分の人生について語った記録だった。
子どもの頃のこと。
兄を自死で失ったこと。
自分を傷つけたこと。
結婚。出産。離婚。
三人で選んだ新しい家。
朝五時から片道三時間かけて通った仕事。
そして、「ねぇママぁ〜」と呼ばれる何でもない毎日。
その人生を聞き続けた語り手の「僕」は、母親の言葉を一つずつ子どもたちへ渡していく。
これは遺言ではない。
ママとの会話の続きだ。
※実体験をもとにしていますが、公開にあたり人物名・場所などは変更、またはぼかしています。
※自死、自傷、家庭内での暴力について触れる場面があります。