あらすじ
「ねえ、こうやって出会えるのって奇跡じゃない?」
そんな甘い言葉をくれた男の子の顔も、いつの間にか思い出せなくなっていた。
特段不満はないけれど、キラキラした理想からはほど遠い、乾いたOL生活。合コンやマッチングアプリを繰り返しても、「本当の恋」が分からないまま、ただ夜を重ねていく。
ある日、中学の同級生が結婚するという知らせを聞いた。
「彼氏の一人くらい早く作りなよ」と言われても、そもそも「好き」ってなんだろう。
焦りと諦めが入り混じった頭で北風の中を歩きながら、私はふと思う。
「奇跡」をただ待つのではなく、自分から掴みに行く。
これは、恋の仕方も忘れた不器用な私が、まだ見ぬあなたと出会うまでの物語。