あらすじ
志半ばで倒れた諸葛亮孔明は、源義朝の末子・牛若丸として生を受ける。
三歳頃から夢に現れるのは、知らないはずの戦場と、かつてともに歩んだ人々。母・常盤に守られながら育った牛若は、京の華やかさと、その陰で暮らす民の姿を知る。やがて、その賢さを平清盛に見出され、鞍馬寺へ送られることになった。
寺での学び、天狗を名乗る師との出会い、伊豆にいる兄・頼朝の志。そして、牛若を信じて従う者たち。孔明の記憶を胸に秘めたまま、牛若は義経として新たな絆を結んでいく。
源氏の旗は白い。ならば、牛若が胸に抱く「赤の誓い」とは何なのか。
二つの生で交わした誓いを、果たす日は来るのか。
歴史の大きな流れをたどりながら、義に生きた人々の選択を描く物語。