あらすじ
選ばれたことはない。それでも私は、何度もこのステージを繋いできた。
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Rain Crownの桃澄夏鈴は、優雅な立ち振る舞いと美しい所作を持つ、お嬢様然としたメンバー。振り覚えも早く、急なフォーメーション変更にも強い。蒼井真姫が外仕事で不在の際には、そのポジションを任されるなど、ピンチヒッターとして何度もステージを支えてきた。
それなのに――夏鈴は、これまで一度も選抜に選ばれたことがない。コンセプトメンバーにも名前はない。
「任せられる」のに、「選ばれない」。
真姫の代役を務めた日、完璧な再現ではなく、自分なりの解釈で表現することの意味を知った夏鈴。だがその後、自分に似合うはずの“優雅さ”をテーマにしたコンセプトからも外され、ついに押し込めていた思いがこぼれる。
――私には、何が足りないの?
楓花、莉歌、紡、そして真姫とのやり取りの中で、夏鈴は少しずつ気づいていく。
選抜に呼ばれないことと、自分に光がないことは、同じではない。
それでも、選ばれたい気持ちは捨てない。
いつか「桃澄夏鈴」と、その名前が選ばれる日まで。
Rain Crownに、端役はいない。
16人全員が、それぞれの場所でキラキラしている。