あらすじ
「俺は、一人でいい」
家族を失い、高校生ながら一人で暮らす18歳の秋月透。
誰かに頼ることも、誰かと過ごすことも必要ない。
そう思っていた。
そんな透の前に、ある日、一人の女性が現れる。
彼女は、透のことを知っている。
けれど、透は彼女のことを何も知らない。
なぜ自分の前に現れたのか。
なぜ、自分の生活に踏み込んでくるのか。
戸惑う透だったが、彼女は一人暮らしの透を見過ごすことができず、二人の奇妙な共同生活が始まる。
一緒に食事をして、くだらない話をして、時には喧嘩をする。
そんな何気ない日々を重ねるうち、
「一人でいい」と思っていた透の心に、少しずつ変化が生まれていく。
そして、突然訪れる別れの日。
彼女は透にこう告げる。
「私、新しい未来を見に行くの」
その意味を知らない透に、彼女は最後に微笑んだ。
「10年後、ここで待ってる」
彼女は一体、何者なのか。
そして、10年後に待っているものとは――。