あらすじ
東京・奥沢と新潟県村上市。
実際の地理や地域の雰囲気を取り入れながら、「遠く離れた町同士の記憶」をテーマにしたオリジナル小説です。
「君の名は。」を思わせる男女入れ替わりの要素がありますが、物語の中心となる設定・人物・舞台・謎は本作独自のものとして構成しています。作者よりこの物語は、東京・奥沢と新潟県村上市という、約四百キロ離れた二つの町を舞台にした青春ファンタジーです。
男女の身体が入れ替わるという、どこか懐かしさを感じる設定から始まりますが、物語の中心にあるのは「遠く離れた町の記憶を、どう受け継いでいくか」というテーマです。
奥沢、村上、そして物語の中で描かれる災害や火災には、現実の出来事や地域の風景から着想を得た部分があります。
村上市は東北でも北陸でもない、独特の立ち位置を持つ日本海側の町として描きました。一方の奥沢も、東京の中にありながら、都心とは少し違った空気を持つ町として登場します。
そんな「どこか境界にある二つの町」が、入れ替わりを通して一つの物語につながっていきます。
現実の地理や歴史を参考にしていますが、登場人物や出来事、古文書にまつわる設定などは本作の創作です。
遠く離れた二つの町から見上げる空は、きっと同じ空。
そんな思いを込めて書きました。
最後まで楽しんでいただければ幸いです。猫津勘吉より